新年のご挨拶

合併で更なる飛躍に期待

組合員・地域の皆様、新年明けましておめでとうございます。昨年中、JAにお寄せいただきましたご指導、ご理解、ご協力に対し、衷心より感謝するとともに厚く御礼申し上げます。

さて、27年産米の検査結果は、こしいぶきについては1等米比率90%とまずまずの出来となりましたが、コシヒカリについては台風15号の影響もあり、地域間格差が非常に大きく1等米比率75%と県平均80%に及びませんでした。特異な気象状況の中、当JA独自の食味・品質を区分集荷し、最高品質ランクSS米に該当者1俵につき、500円のプレミアム加算金を付ける制度で、27年度は6,550俵が該当しお支払いさせていただきました。今後も農家所得向上に向けた取り組みを行ってまいります。

また、「いくとぴあ食花」内に一昨年6月にグランドオープンした「いくとぴあ直売所」もおかげさまで売り上げも順調に伸びており、農家の所得向上に資する優良農業部門としての期待が膨らみつつあります。地域の活性化への取り組みとしては、地域づくり協議会をはじめ、各種祭りや行事等にも参加させていただき、地域貢献するとともに、食農教育の分野においては、市内小、中、特別支援学校あわせて23校で学校教育田を実施し「食」と「農業」の大切さを伝えてまいりました。

信用共済部門では、貯金高800億円に迫り、LA(ライフアドバイザー)が例年のごとく上位に入り全国表彰され、11月に開かれた窓口ロールプレイング下越大会では、最優秀賞に輝くなど、組合員・地域の皆様の相談機能充実に向けて更なる職員づくりに努めてまいります。

ところで、今年の干支は「申」。「申」という字は、「樹木の果樹が熟して固まっていく様子」を表したものと言われています。JA事業の伸展、伸長等につながる意での申年にならん事を切に願うと共に、TPP、農協改革等では、農業に関係ない人達の、机上の論理を無理やり断行するような社会の動きは受け入れ難い事ですが、改めるべき部分については、自己改革の姿勢が尊重されるべきであると考えます。

そんな中、昨年の10月10日の臨時総代会では、JA豊栄との合併議案が、圧倒的多数の賛成で可決され、2月1日より新「JA新潟市」がスタートします。組合員からのご理解と期待の表れと捉え、更なる飛躍とよりよいJAづくりに努めてまいりたいと思います。

今年、28年度は合併の成就、南部営農センターの建設着工・竣工に向けスケジュールを進め、鳥屋野支店の改築も具体的検討に入る予定です。農家所得の向上、農業生産の拡大、地域の活性化を念頭に、組合員の幸せと豊かな地域社会づくりを目指して、より一層内容の充実を図り、地域の皆様から信頼され愛される「拠りどころ」としてのJAづくりに邁進し、計画が猿芝居に終わらぬよう心し、皆様方と一緒になって事業展開したいと思いますので、本年もご指導、ご理解、ご協力の程、宜しくお願い申し上げ年頭の挨拶とさせていただきます。

新潟市農業協同組合
代表理事組合長 坂井 一郎
役職員一同